中学校の先生のホンネ

サラリーマンから公立中学校の先生に転職した私が、現場の実際のところや日々感じること、思うところをまとめていきます。これから先生になろうと考えている人、現場の先生がただけでなく、学校と何らかのかかわりのある全ての方に読んでもらえたら嬉しいです。

なし崩しでは終わらないぞ!迎春によせて~2016年の心構え~

2016年がやってまいりました。本年も宜しくお願いいたします。

 

例年と比べて今年の年明けはちょっとバタバタしていました。新年を待ち構えての年明けではなく「気が付いたら大みそかだね。じゃあ年越しそば食べて初詣行こうか。」といった温度感。不思議な感覚でした。

 

一方で、例年通りのことも。この年末年始もしっかりと体調を崩しました。笑。

 

昔から、長期のお休みなどになると「ふっ」と力が抜けてしまうようで、風邪などへの免疫もがくんと落ちるようなんです。

 

部活動も何もない休日というのはそうそうあるものでもないので、余計に体の調子はおかしくなる一方。何年か振りに行った初売りも、体は拒否反応を示すかのようです。笑。

 

生徒から届いた年賀状に1枚ずつ返信をしながら、そろそろ休み明けの準備をしなければなぁと思う午後。それが3日の過ごし方でございます。

 

 

2015年を振り返ると、公私の「私」の部分に比重を置いた1年でした。新婚旅行、結婚式、海外旅行、新居購入、妊娠と、大きなイベント目白押し。まさかこんなに濃密な1年になるとは思いもよらなかった、といった感じです。

 

では「公」、すなわち仕事のほうはどうかというと、新しいことにもチャレンジをさせてもらった1年でもあったのですが、ハリのある1年ではなかったように思います。無難に、粛々と過ぎた1年。そんな感じです。

 

私は初任から1年→2年→3年と順に担任をしてきて、今年は再び1年担任に戻るという、よくある流れでキャリアが推移しております。

 

部活動の顧問も据え置きで第一顧問。こちらも変化はなかったですが、校務分掌(学校を動かすための仕事?です)が情報処理から特別活動に変わりました。そのため、昨年まで担当していなかった「学級委員会」、すなわち学年のリーダー育成を任されたのでした。併せて、学活・道徳・総合の月間予定の計画立案も任され、”学年全体を見る目”を育ててもらったような気がします。

 

リーダー育成というのは本当に難しいものです。私自身が担任として納得のいく成果を出せていないのに、子どものリーダーを育てられるのか?という疑問も頭によぎりながら、必死にその不安を振り払って指導をしました。不安そうな姿勢は、子どもに見透かされてしまいますからね。

 

私の勤務校で難しいのは、生徒たちに学校のルールを守らせるための活動を行う「生徒指導的な委員会」が存在しない、という点です。「風紀委員」「規律委員」などと、他校では呼ばれているようです。

 

学級委員は、クラスのリーダーとして季節行事(体育祭や合唱コンクール百人一首など)や宿泊行事、学年レクなどといった集団活動を企画・運営し、子どもたちの多様な活動を活発化させて「学年全員が楽しい!と思える学年を作る委員会」でありたいのですが、前述の生徒指導的な委員会がない以上、その役割も兼務する必要があります。したがって、勤務校では学級委員会に特活指導担当の私と、生徒指導担当の職員2名が入り、指導にあたります。

 

それは良いのですが、私の目線がどうも生徒指導寄りになりがちで、なかなか活動を楽しむ!という部分がうまくリードできない。これは2016年の課題だと感じています。

 

学年で楽しめるイベントを企画しようにも、できるだけ生徒の自主性に任せようとすると、なかなか企画が上がってこない。企画を挙げさせる仕組み、空気感、アイデアを学級委員たちに提供できていないのだろうなぁと反省するばかりです。

 

年末にようやく委員会を生徒たちで動かすことができるようになってきて、成長の一端は感じましたが、伸ばしきれなかったなぁ、というのが個人的な感覚です。

 

もっともっと、エンターテインメント要素を盛り込み、楽しい学年にしてあげたい。生徒のリーダーシップを育てたい。もっと本を読んで勉強し、実践あるのみ。

 

 

 

肝心の授業は、2週目ということもあり落ち着いて授業はできます。3年前は非常勤講師の方がサポートで来てくださっていて、実験の準備片付けのほとんどをやってもらっていました。2週目の今ではそれがすべて自分1人でできるようになったので、成長を感じることもできました。

 

一方で、昨今話題のアクティブラーニング的な授業は思うように作れず、生徒の学力は定期テストの点数の散らばりが平均点に寄ってきていて、「デキる子が伸び悩む」「デキない子が伸びる」という、今までになかった動きを見せていて課題感も。集団が全体的に高得点側に推移すればいいのですが、そうはならないのが課題。デキる子の伸ばし方、誰か教えてください。泣。

 

 

 

部活動は、もうすぐ冬の大会が始まります。昨年よりも着実に強く、そして団結してきたチームには誇りすら感じるほどです。生徒達が本当によく頑張ってくれているだけに、結果を残させてあげたい。試合での采配に一層の責任が問われますから、頑張らねば。

 

 

 

最後まで話に出てこなかった学級。今年度は本当に良いクラスをもらってしまっただけに、課題感はほとんど出てこず。これはこれで不安なので、年明けからまた生徒とたくさん話して、寄り添った指導を続けていきたいと思います。来年度のクラス編成は覚悟しておこうと思います。苦笑。

 

 

総括すると…

 

「私」・・・母子ともに健康維持&家計を回す(笑)

   ・・・友人と飲み語る時間をなるべくとる

「公」

分掌・・・本を読み実践→反省の繰り返し

授業・・・デキる子を伸ばす仕組みづくり

部活・・・生徒の足を引っ張らない(汗)

学級・・・大変な学級でも明るく前向きに(泣)

 

さぁ、2016年がどんな1年になるか、今から楽しみです。

・・・おみくじは人生で初の「凶」だったんですけどね。怖い。泣。

 

あ、今年もブログは「読む方の足しになる「ホンネ」を語る」ブログであり続けます。宜しくお願いします!