中学校の先生のホンネ

サラリーマンから公立中学校の先生に転職した私が、現場の実際のところや日々感じること、思うところをまとめていきます。これから先生になろうと考えている人、現場の先生がただけでなく、学校と何らかのかかわりのある全ての方に読んでもらえたら嬉しいです。

子どものために”親”と戦う。生徒指導で時折感じるジレンマ

この仕事をしていて私がいいな、と感じるのは「お金もうけのことを考えなくていい」というコトです。

 

私が民間企業に勤めていた頃、どうしてもバランスがとれなかった2つの項目が「顧客満足」と「自社利益」でした。いっぱしの営業マンである以上、この双方を満たしてはじめてプロだと思うのです。そういう意味では、私は半人前の営業マンどまり。目標達成もままならない、中途半端なヤツでした。

 

学校に入ると、考えるのは「子どもの健全な成長」だけ。子どものためになるのなら、法律を侵さない、常軌を逸しない限りはなんでもOK。とにかく子どものためになることだけをガムシャラにやってきましたし、それができる教師という仕事は本当にありがたい職業だなと思っています。

 

ですが、所詮教師。子どもの親ではないです。子どもと一緒に暮らして一生付き合えるわけでもないです。最後は必ず親の元へ帰る。

 

この”親”という存在が、時として、営業時代に感じたようなジレンマを生み出すのです。

 

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誰のための文化祭?生徒の頑張りと職員の支援のバランス

前回の記事更新からあっという間に1か月経ちました。

 

この1カ月は何をしていたかというと、例年通り、合唱コンクールに向けての練習がほぼ毎日放課後にありました。

併せて行われる、文化祭のステージ発表の準備や、展示団体の準備ももちろん同時進行。今年は職員の仕事の割り振りがイマイチだったのか、どう考えても無理でしょう!という職員分担で、とある先生がヒーヒー言ってました。

 

この辺は来年度への反省としてつなげるとして、本記事では、現在の公立中学校における文化祭そのものの在り方について、ちょっとまとめてみたいと思います。

 

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荒れると教師の仲が良い?”荒れ”のサイクルと職員関係の相関性

夏休みにブログを立ち上げて早1か月が経ちました。

アクセス解析を見ると、夏休みと比べて、学校が始まってからでは閲覧数ががくんと下がる。。。

やはり業務が始まるとネットサーフィン(もはや死語?)をする時間も取れない、という方が多いのでしょうね。

 

現に私も、なかなかブログが更新できない状態が続いていました。今はちょうど、定期試験期間ということもあって、少し落ち着いてキーボードをたたくことができています。

 

少しでも多くの人に学校現場を、教師という仕事を知ってほしいという思いは変わらないので、今後もちょくちょく記事を書いていこうと思います。

 

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どんだけ教師が偉いんだ!!教師なんて「タダの人」という話。

久々のブログ更新となりました。夏休みが明けて授業が再開されると、やはり忙しくなるものですね。

 

学校に生徒が集まれば、それは問題が起きる。し、問題が目に見えるようになる。こちら側から見て、認識”してしまった”ら指導してしかるべき。

 

本来こんなスタンスではいけないのかもしれませんが、

 

「おいおい、もっと上手にやれ!こっちにばれないようにしてくれよ…」

 

と思うこともしばしばです。大したことない悪さなら、こんな感覚を持つ先生もいらっしゃいませんか?汗

 

例えば、完全下校で「自宅学習」と決まっているある日の午後です。

 

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学業<部活動? 「〇〇部、全国大会出場」の舞台裏

中学校の部活動。

3年生の最後の大会も、関東大会、全国大会へと各競技が進んでいます。

 

私が所属する学校も、某部活動がとても強く、昨年に続き2年連続で関東大会出場という快挙を成し遂げました。

 

この結果はとても素晴らしいことですし、生徒たちには心からお祝いします。

しかし、その裏側は、微妙なバランスをとる現場教師の苦労があったりもするのです。

 

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