いいことだってたくさんある!教師に転職して良かった5つのこと
最近、このブログがTwitterやFacebookで拡散され、アクセス数が増えてきました。大変ありがたいことです。
アクセスしてきた人がどんな人かまではわかりませんが、流入元を見る限り、教師という仕事(またはその一部)に対してやや否定的な考えを持つ方が多いようです。それは、私が書いた記事がどちらかといえば、学校の”現状”に対して意見する、つまりやや否定的な意見に偏っていたからかもしれません。
このブログを見つけてもらう、という機会獲得の面で言えば、たぶ否定的な要素をふんだんに盛り込んだ記事をたくさん挙げればよいのでしょう。
ニュース番組で言えば、事件や事故、不幸や汚職、最近では旭化成建設の杭打ちデータ流用などが話題です。このようなマイナス要素の強いニュースがたびたび報道されるのは、世間の注目を集めやすいからですよね。注目が集まれば、「視聴率アップ」「新聞の購読数アップ」などのビジネス的要因と、日常に苦労する人々の溜飲を下げる本能的要因の2つが満たされますから。
ですが、少なくともこのブログでは「中立」でありたいので、今日は「学校の先生に転職してよかったこと」を中心に、私なりの意見をまとめてみたいと思います。
①毎日笑顔で過ごせる
これは教員をやっている人の中でも意見が分かれるかもしれませんが、少なくとも私はそうです。
サラリーマン時代も会社の仲間や仲良くなった取引先など、笑顔を交えて仕事をすることはありましたが、心の底から笑えない自分がいました。私もいかんせん不器用なもので、ビジネスの場で利害関係という部分でも結ばれている相手と心底笑い合いながら仕事ができるほどの器量は持ち合わせていませんでした。
子どもたちというのは、笑顔で溢れています。本当にしょーもないことで笑っています。私もつられて笑います。授業でも、学活でもそうです。本当に私自身の笑顔が増えたなぁと感じます。
また、職員室の雰囲気は学校によって違うと思いますが、私の勤務先ではピリピリした雰囲気はなく、みんな和やかな表情で仕事をしています。時折、生徒の情報交換をげらげら笑い合いながらやりつつ、授業のプリントをつくったり、丸付けをしたり、生徒指導の打ち合わせをしたり、、、しんどいこともありますが、それ以上に笑っている時間の方が長くて楽しいです。
②有給休暇が取りやすい
これは某大手IT企業に努める私の妻の話を聞いていても、ベンチャーに居た自分のことを想い出してもそう思います。
おそらくですが、教員の場合、女性の育児休暇後の復職者が比較的多いことがそうした風土づくりに一役買っているのではないかと思います。
子育てや保育園のお迎えなどで時短になる先生はもちろんですが、熱を出したから看病でお休みする男性職員も珍しくありません。その場合はたいてい、教員同士の結婚で、奥さんが今は体育祭のことで手いっぱいで仕事が休みづらいから、、、などの理由がつきます。教員同士の結婚も多いですから、この手の話はよく聞きます。
ましてや、子ども、ひいては子育てをしている親を相手にして仕事をしていますから、そういった家族がらみの休暇には余計に理解がされやすいのかもしれません。
③部活動が楽しい
私は運動部の顧問ですが、そのスポーツは今まで経験したことがないものでした。1年目は本当につらい思いをしましたが、サラリーマン時代の仕事の厳しさに比べたら大したことはない、と思い、本を読み、他校の先生の教えを仰ぎ、自分も一緒に子どもたちとプレーして、少しずつルールやテクニックを覚えていきました。今では公式戦でも市で上位チームと対等に渡り合えるほどにまでチームを導けるようになりました。
運動神経は良くなく、体育も2と3の間を行ったり来たりの私でしたが、運動自体は好きでしたので、子どもたちと過ごす部活動の時間が体力的にはしんどくても、試合に勝ったり、チームがひとつにまとまっていったり、子どもが成長したりする瞬間はこの仕事ならではの喜びだと思います。
そこにどれだけの価値を感じるかは人それぞれなのでわかりませんが、給料もちょびっと出ますし、こんだけいい思いをさせてもらってお金までもらえちゃうなんて、こんなに素晴らしい仕事は他にない!と今でも思っています。
まだ自分の専門とする競技への思いは捨てきれないので、次の学校ではそっちの顧問に…という思いもありますが、今は目の前の子どもたちが一生懸命頑張っている姿に自分も勇気づけられています。一緒に頑張りたい、と思います。
④心が若くいられる
私だけでしょうか?なんとなくですが、子どもたちから若いエキスをもらっているような感覚に陥るのは。笑。
相手は子供ですから、思考は柔軟です。マンガのような嘘みたいなセリフもバンバン聞かれます。金八先生みたいなくっさいドラマもあります。(以前どこかのブログか記事かで、金八先生になるな!とか、あんなものは嘘っぱちだ!といったような記事が見られましたが、私はそんなこともないように思います。
事実は小説より奇なり。よくいったものだと思います。
⑤変なプレッシャーがない
これについては長くなりそうなので、改めて別の記事を立てて書きたいと思います。ビジネスマンの頃より仕事に対してプレッシャーを感じなくなりました。
とりあえず思いつくままにあげてみたのですが、いかがでしょうか?教員の方、ご意見などいただけたら幸いです。教員への転職を考えている方、何かの参考になったら嬉しい限りです。
少なくとも私は、転職して後悔したことは一度もありません。本当に転職して良かった、と、ことあるごとに感じます。幸せ者ですね。